梅酢の人気レシピを紹介!
食用以外の活用法もお伝えします。
今回は、梅酢の魅力と実力について紹介します。
食品としてのおいしさ、手軽なアレンジレシピ、さらには意外で便利な使い途まで。
隠れた人気商品として愛されつづける梅酢のあれこれ、ぜひ、お読みください。
石神邑おすすめの梅干し
梅酢は隠れた人気商品
隠れた人気商品、という慣用表現があります。だけど本人としては「ちょっと待って、隠れてるつもりないから!」と訴えたいところではないでしょうか。
というわけで、本日はそんな隠れた人気商品に、主役として登場していただきましょう。それでは盛大な拍手でお迎えください。梅酢です!
……テンション高めにスタートしましたが、今回のコラムは「梅酢」について深く掘り下げていきます。
梅酢、ほんとうにすごいんですよ。思わず拍手してしまうくらい。
「またまたそんな大げさな。梅酢ってあれでしょ、梅を漬けたときに出てくる、いわば副産物でしょ」とお思いかもしれません。
前回(コラム第12回)紹介した「梅酒の梅」も副産物的な存在でしたが、あちらは最初から姿かたちがあるぶん、まだ、皆さんの目にも心にも留まる機会は多いのです。
それにくらべて梅酢さん(名前みたいになった)は、梅を漬けている途中にじわりじわりと現れる(あがる)ので、ある日、ふと「ああ梅酢さん、いらっしゃってたんですね」と気づくパターンだったりします。
梅酢さん、シャイなのかしら。隠れてないで、どんどん前に出ていきましょうよ。副産物と呼ぶにはもったいないくらいすごいんですから。
どうすごいのかといえば、まずお料理で活躍します。「梅味」といえば梅肉を使ったアレンジもおいしいのですが、それだとちょっと酸味が強すぎるんだよね、という方におすすめなのが、梅酢アレンジです。
食べる以外にも、健康維持や水回りのお掃除など、意外なところで実力を発揮してくれます。
それではあらためて、梅酢さんのすごいところ、掘っていきますよ!
石神邑の人気梅酢
ここまで「梅酢さん」と、1種類しかないように呼んできましたが、実は石神邑の梅酢さんには、白と赤の2種類が存在します。それだけで、なんだかおめでたい組み合わせ。
白い梅酢は「有機白梅酢」という商品名で販売しており、梅を塩漬けにした際に出る梅酢をボトルに詰めています。シンプルに梅酢を楽しみたい方には、こちらがおすすめ。
赤い梅酢はストレートに「赤梅酢」という商品名で販売しています。塩で揉んだ赤しそに「白梅酢」を加え、しその色をより濃くする過程で生まれるもので、赤い色と、ほのかなしそ風味が特徴です。
いずれの梅酢も塩分は18〜20%程度。クエン酸を4%ほど含んでいるので、しょっぱさと酸っぱさは、なかなか強め。そのまま舐めると、がつんとくるかもしれません。
また、赤白どちらの梅酢も発酵はしていないので酢酸は含んでいません。そのかわり、というわけでもないのですが、クエン酸のほか、ポリフェノールなどの有機酸が豊富に含まれています。こちらについては、後ほど詳しくお話します。
梅酢を使用したお料理レシピを紹介
つづいて、梅酢を使ったレシピを紹介します。
どれも簡単につくれる、石神邑スタッフの間でも人気&定番のレシピです。
- ●骨付き鶏肉 / 500g
- ●しそ漬梅干 /4粒
- ●有機白梅酢 /25ml
- ●しょうゆ /大さじ1
- ●酒 /大さじ2
- ●片栗粉 /40g
- ●小麦粉 /30g
- 梅酢としょうゆ、酒、叩いた梅を袋に入れて軽く混ぜる。
- ①の袋に骨付き鶏肉を入れて揉んで、5分ほど漬ける。
- 片栗粉と小麦粉を4:3の比率で混ぜあわせ、袋から取り出した鶏肉にまぶす。
- 油でカリッとなるまで揚げたら完成。
パーティでも人気の骨付きフライドチキンを梅風味にアレンジするレシピ。上の分量は約20本分です。時間に余裕があるときには、袋で揉んだあとの鶏肉を長めに漬けておくと、旨味がアップします。
- 鶏肉を一口大に切り、3〜5分程度梅酢に漬ける。
- 鶏肉を串に刺してフライパンやグリルで焼く。
普段の下ごしらえに「梅酢に漬ける」工程を加えるだけです。通常の焼き鳥よりもさっぱりとした印象が強くなり、何本でもいけちゃいそうです。
- ●酢 / 1カップ
- ●水 /1カップ
- ●砂糖 /大さじ6
- ●白梅酢 /小さじ1
- ●お好みの野菜(きゅうり、パプリカ、人参、大根、ごぼう等 / 適量
- 酢、水、砂糖、白梅酢を鍋に入れて煮立たせる。
- きゅうり、パプリカ、人参、大根など、好きな野菜をカットして、火の通りが悪い根菜等から順に、①に入れてさっとゆでる。
- ゆで終わったら少し冷ましたのちに、密封容器へ。半日から1日でおいしく召し上がっていただけます。
- ●新生姜 / 400g
- ●赤梅酢 /大さじ1
- ●酢 /100cc
- ●砂糖 /大さじ5
- 新生姜はよく洗い、皮をとって薄切りに。塩で軽く揉んでおく。
- 鍋に赤梅酢、酢、砂糖を入れて煮て溶かし、粗熱がとれたら密封容器へ。
- 生姜を1分ほどゆで、水気を切って熱いうちに②の容器へ。半日から1日でおいしく召し上がっていただけます。
ピクルスも新生姜も、あると便利な作り置き食品の代表です。箸休めにもなりますし、食欲促進の助けにも。ピクルスは刻んでマヨネーズと和えることで自家製タルタルソースにアレンジ。新生姜は砂糖多めにすることで、お子様でも食べられる甘さに調整できます。
- ●お米 / 3合
- ●梅酢 /大さじ1
- お米3合に対して、大さじ1杯の梅酢を入れます。
- お米を炊きます。
炊飯時に少量の梅酢を足すだけ。ほんのり梅風味のご飯に仕上がります。ご飯の傷み予防にもなるので、特に夏場におすすめです。
梅酢の保存方法は?
賞味期限はどれくらい?
梅酢の保存方法と賞味期限について、品質管理担当者に確認してきました。以下、ご参照ください。
「ご自宅で梅を漬けた際に出た梅酢は、清潔な密閉容器に移して、冷暗所で保存してください。なお、梅酢は強い酸性の液体なので、金属製の容器や蓋は使わないようご注意ください。常温で保存しても品質的に問題はないのですが、高温になると変色することがあるので、やはり冷暗所での保存をおすすめします」
とのことです。密閉容器に冷暗所。これは保存食全般に共通するポイントですね。
賞味期限についても確認しました。
「塩分20%前後の梅酢の場合、清潔な容器+適切な環境を保つことで、5〜6年は品質に問題なく保存、そして食べることができます。ただし、万一梅酢が濁ってきたら、それは変質のサインかもしれませんので、使わないようにしましょう」
ちなみに長期保存すると香りが失われていくそうです。香りがフレッシュなうちに使いきることをおすすめします!
料理以外の梅酢の利用法とは
ここまで「食品」としての梅酢の実力、そして魅力について語ってきましたが、ここからはそれ以外の利用法について紹介します。
梅酢にポリフェノールが豊富に含まれていることは、先に述べたとおりです。
そもそもポリフェノールとは、ほぼすべての植物が持つ成分で、苦味や渋み、色素に関係しています。梅に含まれるものは「梅ポリフェノール」と呼ばれ、ある研究によれば、インフルエンザウイルスを抑制するという結果が出ているそうです。
また、梅酢を水で10倍程度に薄めてうがいに使えば、風邪予防にも効果あり、とのことです。
そのほか動物や試験管レベルでの実験ですが、抗酸化作用、高血圧、消化管機能改善、抗炎症、脂質代謝改善、抗疲労、食後血糖値低下、防カビ、骨粗しょう症予防などについても研究が進められているそうです。さらに最近の研究では、新型コロナウイルスに対する阻害効果も認められたそうで、今後の進展にも期待がかかります。
それから、梅酢のクエン酸はキッチン周りの汚れ落としに効果的ですので、スプレー容器などに入れて天然の洗剤として使うという方もいらっしゃいます。
たとえば、まな板に魚や肉の臭いがうつってしまったときなどに、梅酢をかけてしばらく放置してください。その後、熱湯で梅酢を洗い流せば、まな板は清潔&無臭になっているとのことです。
ただし、掃除場所によっては変色や劣化の恐れがあります。すぐに洗い流す、拭い取る、水で薄めて使うなどのご配慮をお願いします。
*参考/紀州田辺うめ振興協議会 ホームページより
梅酢についてのまとめ
梅酢についての掘り下げ紹介、いかがでしたか。
冒頭で「隠れた人気商品」であることを、やや批判的にお伝えしましたが、こうして梅酢の魅力をつづってみると、大事なのは「隠れ」ていることよりも「人気商品」であるという事実のほうだという気がしてきました。
そうですよね、梅酢さん。あなたは決して目立ちたいわけじゃない。「たまに食べるとおいしいな」とか「料理以外にも活躍するんだな」と、なにかの機会に知っていただければ、それで幸せ、そういうタイプですよね。
みなさんも、そんな奥ゆかしい存在である梅酢さんを、ぜひ、ご自宅にお迎えください。
自家製梅酢も最高ですが、「いますぐ梅酢だけ生活に取り入れたい」という方は、石神邑までご用命ください。
白と赤。気分もあがりそうな2種類でご用意しております。